瞑想中には、どんなイメージをすればいいの?
瞑想中のイメージングのやり方が知りたい
そんな疑問にお答えしましょう。
筆者は、20代半ばから独学で瞑想を始め、瞑想歴はかれこれ25年ほどになります。
現在はヨガ講師として、これまでに約20,000人近い生徒さんに、ヨガのポーズや瞑想法を指導をしています。
瞑想の練習を始めた頃はなかなか集中できなかったりで、とても苦労しました。
ですがあるイメージを思い浮かべると、瞑想状態に入りやすくなることに気づき、以降瞑想の質が変わりました。
そこで今回は、瞑想中は何をイメージするといい?イメージングのやり方を詳しく解説と題して、筆者の体験を詳しくご紹介したいと思います。
瞑想中は何をイメージするといい?イメージングのやり方を詳しく解説
瞑想中は必ず何かをイメージした方がいいのかというと、そんなことはありません。
何かをイメージしてもいいですし、イメージしなくても瞑想は可能です。
ただし筆者の経験上、瞑想初心者のうちは、イメージを使った方が瞑想はしやすいと感じています。
ただ漠然と瞑想をするだけだと、何に集中していいのかよく分からなかったりするからです。
瞑想中のイメージングとしておすすめしたいのは、次の2つ。
①海
②樹
のイメージです。
自然の大きな循環を感じやすく、瞑想状態にもとてもスムーズに入りやすいです。
それぞれどういったイメージなのか、具体的なやり方を詳しく解説していきます。
おすすめ 瞑想を習慣にするために必要なノウハウとコツ、すべてお伝えします【瞑想の教科書】
海をイメージする瞑想
![](https://kennakagawa.com/wp-content/uploads/2019/05/sea_1557475480-1024x682.jpg)
まずは、海をイメージする瞑想の方法です。
心地よく座り目を閉じたら、まずは体の力を抜いてリラックスした状態をつくります。
2、3回深呼吸をしてみてもいいでしょう。
準備ができたら、大きく広がる海をイメージしてみてください。
その海はどんな海でしょうか?
静かな穏やかな海ですか? それとも、激しく波が打ち寄せる海ですか?
季節は夏でしょうか、冬でしょうか?
周りの景色は、リゾート地のような場所ですか?
人気の少ない、ひっそりとした岩肌があるような場所でしょうか?
そんながイメージできたら、
その海自体に、自分がなった想像
をしてみます。
あるいは、自分の中にそうした海があるイメージングでも結構です。
呼吸のリズムが、海の潮の満ち引きと同調してくるかもしれません。
吸う呼吸で海面がぐーっと上昇し、吐く呼吸でスーッと下がっていくような感覚を感じることもあるでしょう。
力強さを感じますか?
穏やかな安心感がありますか?
海のイメージの例
![](https://kennakagawa.com/wp-content/uploads/2019/05/cargo_ship_1557473095-1024x681.jpg)
瞑想時に、筆者がよくイメージするのは上の写真のような海です↑
文章で表現するとこんな感じ。
南に向かって大きく広がる海
視界には、水平線しか見えません
遠くに、大きな貨物船が一隻だけ浮かんでます
海面が上昇する時は、海底から膨らむように持ち上がり
引ときは沈むように動きます
水は温かく、魚が楽しそうにイキイキと泳いでいます
どんな海をイメージするかは、人それぞれです。
心が落ち着いたりときめいたりするようなイメージを思い描いた方が、瞑想状態に入りやすいと感じています。
あなたは、どんな海をイメージしましたか?
樹になったイメージを用いる瞑想
![](https://kennakagawa.com/wp-content/uploads/2019/05/tree_1557473574-1024x607.jpg)
次は樹になったイメージを用いる瞑想のやり方です。
1本の樹をイメージしてみてください。
その樹はどこに生えているでしょうか?
森の中ですか? それとも公園? 自宅の庭でしょうか?
太さや高さはどうですか?
太くてどっしりとしてますか? あるいは、真っ直ぐにスラッと伸びた樹でしょうか?
樹がイメージできたら、また自分自身がその樹になった想像をし、瞑想します。
樹は地面に根を張っています。
それはどんな感触ですか? 生えている場所によって感覚は違うでしょう。
樹は、枝や葉を茂らせています。
風が吹くと枝葉は揺れ、小鳥がとまったり、花が咲いているかもしれません。
樹であるあなたは、それらをどう感じていますか?
樹になったイメージの例
![](https://kennakagawa.com/wp-content/uploads/2024/04/meditation-imagination-01.jpeg)
瞑想中に、筆者の頭の中によく現れるのは、こんな樹のイメージです。
場所は森の中の真ん中あたり
両手で抱きかかえられないくらいの、太い幹
樹齢はきっと数百年くらい
表面は、美しいみどりの苔で覆われ
豊かに生い茂った枝葉は、ゴーと音を立てて重く揺れている
鳥や小動物、無数の虫たちが私の上で暮らしていて
楽しげな生態系が出来上がっている
海をイメージした瞑想の時とは、また違った感覚があるかもしれません。
樹になったあなたの視界には、何が映っていますか?
何を考え、何を感じていますか?
おすすめ 瞑想を習慣にするために必要なノウハウとコツ、すべてお伝えします【瞑想の教科書】
イメージ瞑想で、人間も自然の一部であることを思い出す
海や樹をイメージした瞑想、いかがでしたか?
海や樹などの自然をイメージした瞑想をすると、外部から入ってくる刺激を、客観的に捉えやすくなります。
海や樹は、物事の良い悪いを判断したり、意味付けしないでしょうからね。
「雨が降る」ということは、単に空から水の粒が落ちてきたということにすぎません。
雨だ…外で遊べなくて嫌だなあ…
濡れたら寒いなあ…
のように、雨に対して意味付けしたり損得を考えたりするのは、人間の思考や感情がそうしているだけにすぎません。
そうした感情の揺れが、ストレスとしてさらに自分自身を苦しめます。
樹や海などのイメージで瞑想をすると、
人間というのは独立した存在ではなく、自然そのものだ
ということを、筆者はいつも実感します。
ストレスに悩んでいたり壁を感じている人にも、とてもおすすめの瞑想法なので、ぜひ試してみてください。
ちなみにイメージングは、瞑想時だけでなく、嫌なことがあった時にも使えます。
忘れたい出来事を頭の中でイメージ画像にして、それを脳内から消し去る方法です。
詳しいやり方はこちらに書きました↓
瞑想中は何をイメージするといい?イメージングのやり方を詳しく解説 まとめ
以上、瞑想中は何をイメージするといい?イメージングのやり方を詳しく解説というテーマで解説しました。
瞑想中、雑念ばかりでイメージどころではない…という方は、こちらをどうぞ↓
瞑想をしても、イメージングをする前に寝てしまう…という方はこちら↓
瞑想で長く座るのが辛くて、全くイメージに集中できない…
そんな方はこちらが参考になれば↓
イメージ瞑想でストレスが減る仕組みは、こちら↓
人間関係の悩みにも、イメージ瞑想は有効です。
詳しくはこちらをどうぞ↓
瞑想中に何かをイメージすると、無になれないんじゃない?
そんな疑問がある方は、こちら↓
瞑想には、今回ご紹介したイメージ瞑想以外にも、たくさんの種類があります。
筆者がこれまでに学んだ瞑想のやり方を、こちらにすべてまとめました↓
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。