ヨガの呼吸がうまくできないです…
うまく呼吸ができない場合は、どうしたらいい?
こんな悩みや疑問にお答えします。
筆者は、2011年から本格的なハタヨガの練習を始め、これまでに20,000人の方にも指導をしてきました。
クラスを教えていると「呼吸するのが難しい…」という声をよく聞きます。
筆者もかつて、ヨガの練習中でも日常でも、呼吸がしにくいなと感じた頃がけっこう長く続いた経験があります。
そこで今回は、ヨガの呼吸がうまくできない人に試してほしいヨガ講師推奨の5つの方法と題して、詳しく解説したいと思います。
ヨガの呼吸がうまくできない人に試してほしいヨガ講師推奨の5つの方法
ヨガの呼吸がうまくできない人に、ぜひ試してほしいことは、以下の5つです。
①うまくやろうとしない
②体調を常に良好に保っておく
③食生活に意識を向ける
④適度に運動する
⑤効果をすぐに得ようとしない
これらは筆者が実際に試し、効果を実感した方法です。
詳しく順番に説明していきます。
① うまくやろうとしない
ヨガの呼吸がうまくできない人に試してほしいことの1つ目は、うまく呼吸をやろうとしないことです。
呼吸しよう!と力んでしまうと、体を緊張し、呼吸も速く浅いものになりがちですよね。
そういった時は、交感神経が優位になっているとも言えます。
私たちはふだん胸式呼吸をしていますが、とかく呼吸が浅く、短いものになりがちです。
しかし、この短い胸式呼吸は交感神経を刺激し、これに疲労や心の動揺、怒りなどが加わると呼吸はさらに浅く激しくなって、より交感神経が働くようになります。
呼吸法で自律神経のセルフケアを|さかみ鍼灸院
とあるように、体に力が入りすぎると呼吸は速くなり、それがさらに緊張を生むという、悪循環から抜け出せません。
まずは心身の緊張をゆるめてリラックスすることが、スムーズな呼吸の最大のポイントとも言えそうです。
リラックスが、そもそもうまくできない…という人(筆者がそうでした)は、こちらも参考になれば↓
② 体調を常に良好に保っておく
ヨガの呼吸がうまくできない人に試してほしいことの2つ目は、体調を常に良好に保っておくということです。
生命の危機を感じると、脳は本能的に身を守ろうとして、呼吸を早く浅くしてしまうからです。
風邪をひいていたり、ものすごく疲れてはいないでしょうか?
体調というのは、心身ともにです。
不安や心配事を抱えて、いつも興奮状態だったり、あるいは落ち込んだりはしていないでしょうか?
体調万全!絶好調!でいつもある必要はないので、まずは、体調を整えることから始めればよいと思います。
特に睡眠の質は、体調にとても大きく影響しています。
詳しくはこちらに書きました↓
③ 食生活に意識を向ける
ヨガの呼吸がうまくできない人におすすめしたいこと3つ目は、食生活に意識を向けることです。
例えば、食べ過ぎ。
食べ物を食べ続けていると、常に交感神経が優位な状態が続きます。
カフェインなどの刺激物も、同様に興奮作用があります。
そうやって交感神経が優位だと、呼吸は自然に浅く早くなってしまっているので、呼吸がうまくできないと感じるようにも思います。
④ 適度に運動する
ヨガの呼吸がうまくできない…という人におすすめなコト4つ目は、適度に運動すること。
なぜなら運動によって、心肺機能を高めたり、健全な状態を維持しやすくなると考えられるからです。
標準的な肺活量の値は、男性で4000-4500mL、女性で3000-4000mL
Wikipedia 肺活量
とされています。
運動習慣の多い人ほど、肺活量は大きくなる傾向にあるようなので、深く長い呼吸がしやすくなると言えるでしょう。
なので、呼吸法がうまくできないと感じている人は、呼吸の練習と並行して、ランニングや筋トレなど激しすぎない運動をしてみると、呼吸しづらさが解消できるかもしれません。
もちろん、ヨガのポーズの練習もとてもおすすめです。
⑤ 効果をすぐに得ようとしない
ヨガの呼吸がうまくできない人に試してほしいこと、最後5つ目は、効果をすぐに得ようとしないことです。
呼吸法は、薬のようにすぐに効果が出るものではないからです。
呼吸に限らず、手っ取り早く得たものは、失うのも早かったりしませんか?
筆者の場合は、ヨガのポーズや瞑想の練習でも同じでした。
練習をはじめたばかりの頃は、うまくできないなあと、焦ったり求めたりしていたのですが、地道に毎日続けていると、必ず慣れてきたり、いろいろ分かってくるものです。
それでもうまく呼吸できない…
ここまで、ヨガの呼吸がうまくできない人に試してほしい方法をご紹介してきました。
いろいろ試してみたけど、それでもうまくできない…という場合もあるかもしれません。
その気持ちはすごくよく分かります。
原因って、思わぬところにあったりするんですよね。
そういったケースで、筆者には1つ思い当たることがあります。
それは、感情を抑えてしまってはいないでしょうか?ということです。
例えば筆者は30歳の直前までは、楽しく仕事をしていました。
ですが会社の方針が変わり、本当に自分がしたいことと、しなければいけない業務との間に、次第に大きな距離ができていきました。
ですが会社にはそのことは言えず、耐えながら仕事を続けていた結果…、ちょうどその頃から、日中に突然呼吸ができなくなるという症状が出始めました。
また、筆者は子供の頃、小児喘息を患っていました。
それも今思うと、周りの大人に叱られないように、自分を抑えていたかもしれないなと思うのです。
筆者のこれまでの経験上、
吐く呼吸=自分の中にあるものを吐き出す
吸う呼吸=外にあるものを自分の中に取り入れる
と、例えられると思っています。
感情面で、自分の気持ちや想いを表現しきれていなかったり、逆に人の意見を聞くことに抵抗感を感じていたりすると、呼吸がしずらいという現象になって現れる場合もあるように感じます。
肉体的には健康なんだけど、なぜか呼吸がしずらいという場合は、感情面や精神面で何か心配や不安を抱えていませんか?
それらに目を向けてみると、呼吸の改善について、思わぬヒントが見つかるかもしれません。
ヨガの呼吸がうまくできない人に試してほしいヨガ講師推奨の5つの方法 まとめ
以上、ヨガの呼吸がうまくできない人に試してほしいヨガ講師推奨の5つの方法というテーマで解説をしました。
ヨガの呼吸法を練習すると、どんな効果が得られるの?という方はこちらをどうぞ↓
ハタヨガの呼吸法の種類について、こちらに詳しく書きました↓
最後までお読みいただき、ありがとうございました。