瞑想で魔境に落ちるって、どういうこと?
魔境に落ちるとどうなるの?
そんな疑問にお答えしましょう。
筆者は20代半ばから独学で瞑想を始め、瞑想歴はかれこれ25年になります。
振り返ると、これがいわゆる「魔境に落ちる」と言われることかな?という経験も少なからずしています。
そこで今回は、瞑想で「魔境に落ちる」とはどういうことか?体験談をお話ししますと題して、詳しく解説いたします。
瞑想で「魔境に落ちる」とはどういうことか?体験談をお話しします
瞑想で「魔境に落ちる」という表現がよくされているらしいのですが、それは一体どういうことなのか?
まず「魔境」の意味を調べてみると、
禅の修行者が中途半端に能力を覚醒した際に陥りやすい状態で、意識の拡張により自我が肥大し精神バランスを崩した状態
Wikipedia 魔境
とありました。
瞑想で魔境に落ちるという定義はけっこう曖昧で、いろいろな解釈がなされているようです。
例えば、
幻覚や幻聴にとらわれることを”魔境に落ちる”と呼ぶのではないか
瞑想で”魔境に落ちる”ってどういうことか?【2つの魔境】|空白JP
と言っている人もいれば、
自分は悟ったと勘違いをして、精神のバランスを崩してしまった状態
マインドフルネス瞑想の危険性 魔境 とは?体験談と対処法
といった解釈もあるようです。
筆者が思うには、
人知を超えた力を得たような気になって、社会生活に支障が出る
といったようなことかと思っています。
瞑想で魔境に落ちる寸前まで行った体験
筆者は、瞑想のやり過ぎで魔境に落ちる寸前まで行った経験があります。
その時の様子を、詳しくご紹介しましょう。
瞑想に明け暮れた結果
筆者は瞑想を独学で始めたのですが、その後2011年ごろからは先生のもとで練習をすることになりました。
実はそれ以前は、10年間ほどうつ状態が続いていたんです。
うつ時代も細々と瞑想は続けていたのですが、ようやくうつから解放され、瞑想やヨガの練習に没頭できることがますます楽しくなりました。
瞑想中にさまざまな気づきがあったり、日常生活に変化が生まれるなどして、瞑想に明け暮れる日々を過ごしました。
しかしながら、だんだんと、なんだか自分がコントロールできなくなっているようにも感じてきたんです。
例えていうなら、頭の中の想像と、現実との区別がつかないというような…。
あるいは、地に足がつかない感じとでも言うのでしょうか?
常にふわふわしているような状態。
魔境に片足をつっこむ
おそらく魔境に片足をつっこんで、実世界と魔境の間をさまっよっていたのかもしれません。
当時の筆者は、周りから見たら、浮世離れしたけっこう痛い人間に写っていたような気もします。
宇宙の仕組みが分かったと、本気で思っていましたから。
ですが、いくら瞑想でこの世の全てが理解できたとしても、現実的にこの社会の中で生きていかなければならないんですよね。
このままいくと、もしかしたら社会で生活していけなくなるかも?とも感じ始めていたので、魔境に落ちる一歩手前にまで来ていたようにも思います。
このまま魔境に落ちるのか…?
まさしく瞑想で魔境に落ちる寸前だった筆者ですが、それをギリギリで止めてくれたのは筆者のヨガの師匠でした。
筆者はことあるごとに師匠から「ケンは、今は瞑想はなるべくするな。身体的なポーズの練習に専念しろ」と言われ続けていました。
当時はなぜそんなふうに言われるのか、まったく意味が分かりませんでした。
瞑想することはよいことのはずなのに、なぜしてはいけないのか?
だけど今ならその理由が分かります。
師匠の目から見れば、当時の筆者は著しくバランスを失っていたのでしょう。
精神性の方にあまりにも傾きすぎていたので、肉体的な練習に専念することで、バランスを取る必要があったのだと思います。
いわゆる魔境に落ちる寸前まで行っていたということに、当時の自分は全く気づけていませんでした。
なので、瞑想にどっぷりと明け暮れたいという場合は、経験と知識を持った指導者のもとで練習することを強くおすすめします。
またいくら瞑想が気持ちいいからといって、くれぐれもやり過ぎにはお気をつけください。
瞑想をやりすぎて大変なことになった話を、こちらに詳しく書きました↓
瞑想で「魔境に落ちる」とはどういうことか?体験談をお話しします まとめ
以上、瞑想で「魔境に落ちる」とはどういうことか?体験談をお話ししますというテーマで解説しました。
魔境に落ちるのと、深い瞑想状態に入るのはどう違うの?という方は、こちらをどうぞ↓
雑念ばかりで魔境に落ちるどころではない…という方はこちら↓
魔境に落ちることなく、よい瞑想体験がしたいという方は、こちらがお役に立てば↓
最後までお読みいただき、ありがとうございました。