嫌なことが「嫌だ」と言えない…
嫌なことがあったら、きちんと「嫌だ」と言いたい…
そんな悩みにお答えしましょう。
嫌なことは嫌だと言っていい。我慢しないではっきり言う方がいい理由
あなたは嫌なことがあった時に、我慢してはいないでしょうか?
筆者は今でこそ、嫌なことがあったら「それは嫌だ」と言えるようになったんですけど、かつてはそれができませんでした。
言わない方が波風立たなくて済むので「自分がちょっと我慢すればいいんだから…」と飲み込んでしまうことが本当に多かったのです。
だけど、少し時間が経つと、やっぱりだんだん耐えきれなくなって、ものすごく負担に感じると言うことが、けっこう頻繁にありました。
今回なぜ、嫌なことは嫌だと言っていいという話を書こうと思ったのか?
それは最近、筆者が約10年くらいうつ状態が続いたというブログを何本か書いたのですが、そうなるきっかけの一つに、嫌なことが嫌だと言えなかったことがあるなと感じたからです。
ちなみに、筆者のうつ状態の時のことを書いた記事はこちら↓
嫌なことはある日突然やってくる
嫌なことって、なんの前触れもなしに突然やってくるものなんですよね。
筆者は当時、会社勤めをしていまして、自分の部署も持っているという立場にありました。
そしてある日突然、部のスタッフが倍以上になったんです。
なんの相談も告知もなく、本当に突然のことでした。
それまでは自分も含めて4人くらいで部署を回して、順調にやってたんですけども、それが10人くらいに一挙に増えてしまいました。
会社には会社の考えがあってそうしたんだと思うんですけど、筆者にとってはあまりに突然のことだったので、かなりパニックというか、重荷がドーンとのしかかったんですよね。
「ああ、これは嫌だなあ…」と。
側から見れば「部署が大きくなったんだからすごいじゃん」とか思われるかもですが、これまでやってきたやり方をガラリと変えなければならないのは、かなりの負担です。
しかも準備期間もないまま。
仕事もその分取ってこなきゃいけないし、とはいえそんなに簡単に仕事を増やせるわけもないしで、かなりのプレッシャーとストレスでした。
今になって思うと、そのころからだんだん気が滅入り始めてきたんですよね。
もちろんそのころは、徹夜や残業、休日出勤続きで、食生活も私生活も本当にめちゃくちゃだったので、たくさんの要因がいろいろ重なった上での体調不良だったと思います。
会社にも会社の考えがあっただろうことも理解できるので、会社を悪く言うつもりもありません。
我慢して受け入れてしまった
さてここからが本題です。
筆者はその時に、嫌だなと思った気持ちを抑えて、「嫌だ」と言わなかったんですよね。
もしも自分の気持ちを伝えていれば、会社としても「おお、そうか」と言って、何かしらの対処をしてくれたかもしれません。
でも筆者は、何も言わずにただ受け入れてしまったわけです。
嫌なことを嫌だと言う方法
嫌だと言えばよかったのにな…と今さら後悔はしていません。
ただあの時は、嫌なことを嫌だと言えなかったことにすら、気づけていなかったように思います。
では、今だったらどうするか?
状況にもよると思うんですけど、少なくとも我慢して飲み込んでしまうことはせず、嫌だと感じているという意思表示はすると思います。
その上で「こういう風にしてもらえと嬉しいんですけど、可能ですか?」というような提案をして、お互いが納得できる案を、見つけることもするかなと思います。
当時はそれができなかったんですが、今ならそれができる。
というかその頃は、嫌なことを嫌だという方法が分からなかったようにも思います。
あるいは、嫌なことを嫌だと言ったらダメだ、とすら思ってもいた気もします。
そもそも何が嫌なのかを知る
嫌なことを嫌だと言うためには、何が嫌なのかを自分で知る必要が、まずあるわけですよね。
だけど、自分が何を良いと思っていて、何が良くないのかすら、よく分かっていなかったように思うんです。
よく分からないまま先に進んでしまて、後になって「ああこれは嫌だな…」と思うようなことが、けっこうあった気がします。
精神科医の森田正馬氏が提唱した森田療法という心理療法では、
嫌なことは嫌々やる
嫌なことは嫌々やる|飯田橋メンタルクリニック
といった考え方をするそうです。
嫌だと思う気持ちを変えようとするのではなくて、
ここまでは許容範囲だな
これを超えたら、ちょっと受け入れられないな
といった自分の軸を把握した上で、今できることをするということが大事だと、今は痛感しています。
感度の高め方
筆者は現在、ヨガの実践やポーズや瞑想や呼吸の練習をして、それを教えるという活動もしているんです。
なぜそんなことをしているのかというと、それを続けることによって、自分の中に起こる微かな変化に気づきやすくなるのを感じているからです。
例えば前屈をする時に、前の日と比べてどうだろう?とか、自分はここまでいけると思っているけど、実際はここまでしか行かないな…とか。
あるいは、無理だと思っていたけど、意外といけたとか。
そういった日々の変化や感じ方の違いって、ものすごく淡くて微(かす)かなんですよね。
意識してないと見過ごしてしまう。
放っておいたら消えてなくなってしまいそうなくらいの、微々たる変化に気づく感覚を、常に保っておきたいわけです。
そうした感覚を磨いておくと、何かがやってきた時に、それは自分にとって心地がいいものなのか、あまり望ましくないものなのかを敏感に察知できるように感じます。
そして、言葉などを通して周りに伝えることもやりやすくなる。
もちろん、嫌だなと思ったことをストレートにぶつけてしまうと、それはやはり角が立ったりするので、言い方やタイミングはあると思います。
だけど、嫌なことは嫌だと言っていいし、かならず伝える方法はあります。
あなたは今、嫌だなと思ったことを、きちんと嫌だと言えているでしょうか?
我慢して飲み込んでしまっていないでしょうか?
かなり我慢をして、嫌だと言えなかった筆者の苦い経験が、少しでも何かの役に立てば幸いです。
ちなみに、相手を傷つけずに自分の気持ちを言葉にする方法は、こちらに詳しく書きました↓
嫌なことは嫌だと言っていい。我慢しないではっきり言う方がいい理由 まとめ
以上、嫌なことは嫌だと言っていい。我慢しないではっきり言う方がいい理由というテーマで解説しました。
嫌なことを嫌だと言いたいけど、なかなか言えない…という方は、こちらがお役に立てば↓
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嫌だと言えずに我慢してばかりの人間関係だ…という方は、こちらもお役に立てば↓
嫌なことを嫌だと言えない性格をなんとかしたい…と悩んでいる方は、こちら↓
嫌なことは嫌だと言っていいというお話しは、こちらの動画でもぜひどうぞ↓
最後までお読みいただき、ありがとうございました。