うつ状態で転職すると後悔する?
30代でうつになったんだけど、転職すべきか迷っている…
こんな悩みや疑問にお答えしましょう。
筆者は現在、ヨガの講師をしているのですが、そこに至るまでは何度も転職をして、山あり谷ありでした。
特に30代はずっとうつ状態が続き、転職の際にかなり大変な思いをしました。
そこで今回は、うつなのに転職をして後悔しました…30代で人生終わりかけた失敗談と題して、筆者の体験をご紹介できればと思います。
うつなのに転職をして後悔しました…30代で人生終わりかけた失敗談
転職とうつというと、
転職後にうつ状態になって、心のバランスを崩してしまった
転職を後悔してうつになりそう…悩んだときに考えておきたいこと|セカンドゴング
のように、転職後の環境に後悔をしてうつになる、というケースが多いように思います。
ですが筆者の今回の体験談はその逆で、うつ中の転職についてお伝えします。
30代の時、うつなのに転職をしてしまい筆者はすごく後悔したのですが、その理由は次の5つです↓
① 時期が早すぎた
② ウソをついて転職
③ 過去を捨てられない
④ 転職理由が後ろ向き
⑤ 業務内容や条件を把握してなかった
今になって振り返れば、うつなのに転職しようとすれば「そりゃあ後悔するよ…」と思うのですが、当時は全くそんな余裕はなかったんですよね。
それぞれどういったことだったのか、順番にご紹介していきます。
① 時期が早すぎた
うつなのに転職をしようとして後悔した理由の1つ目は、
時期が早すぎた
ということです。
具体的にいうと、多少うつがよくなりつつはあったものの、まだまだうつ真っ只中に転職をしてしまったんです。
そりゃあ失敗しますよね。
もちろん、うつや他の病気などであっても、転職することは可能だと思います。
だけど筆者の場合はさらに、かなり背伸びをして転職先を選んでしまったんですよね。
うつ状態であれば、もっと仕事の量や責任を下げて転職すればよかったのですが、体調を崩す前と同じくらいかそれ以上の転職先を選んでしまったんです。
当然、転職後はかなり大変でした。
身の丈に合った環境を選ぶのは、とても大切です。
ムリをして、転職を急ぐ必要はありません。
もっとじっくりと体調を整えたり、復職を支援してくれる機関の力を借りるなど、失敗しないための方法は他にもいろいろあっただろうと今では思います。
② ウソをついて転職
うつ状態で転職して後悔したことの2つ目は、
ウソをついて転職
したことです。
なぜ嘘をついたのかというと、30代にもなってこんな状況でいる自分が、すごく恥ずかしいと感じていたからです。
だけどうそはダメですよね…。
具体的にどんなウソだったかというと、うつで体調が不安定なことを隠して、転職活動をしていたんです。
さらに、嘘をついて入社したものだから、転職後もずっとウソをつき続けなきゃならなくて、それも本当にしんどかったんです。
自業自得なので、自分が大変な思いをするのは仕方ないにしても、周りの人に迷惑をかけて、本当に申し訳なく感じます。
自分のカッコ悪い部分を認める勇気が、30代の自分にはなかったというのが、2つ目の後悔です。
③ 過去を捨てられない
うつなのに転職をして後悔した理由の3つ目は、
過去を捨てられない
ということでした。
新しい環境には、独自の文化や方針が必ずありますよね。
30代の筆者は過去を引きずっていて、新しい文化をなかなか受け入れられなかったんですよね。
例えば、伝票処理の方法や発注の仕方。
前職のやり方が捨て切れずに、転職先の業務習慣に慣れるのがものすごく大変でした。
社外の付き合いでもプライドが邪魔をして、一から関係性を築くことが、すんなりとは受け入れられませんでした。
なので、いつも肩に力が入っていて、ピリピリとしていたように思います。
④ 転職理由が後ろ向き
うつ状態で転職して後悔した理由の4つ目は、
転職理由が後ろ向き
ということでした。
筆者の場合は、もう一度仕事がしたい!といった前向きな転職理由ではなくて、一度挫折した場所にもう一度戻らなきゃ…というものだったんです。
そんな後ろ向きな気持ちが、転職後に後悔した大きな理由だったと思います。
とはいえ、他に何かやりたいことがあるか?というと、それもありませんでした。
もちろん転職時に、絶対にこれがやりたい!と言える人の方が少数かもしれません。
なので筆者の体験から言えるのは、
後ろ向きな転職理由は、できるだけ前向きな転職理由に変換する
といい、ということです。
例えば、とりあえず働かないと…であれば、
まずは〇ヶ月働いて、その間にやりたいことを探せばいい
のように、ちょっとだけでいいのでポジティブに言い換えてみるんです。
すると少しずつ気持ちが前向きになってきて、余計な失敗はしなくても済むというのが、この後悔から学んだことです。
⑤ 業務内容や条件を把握していなかった
うつなのに転職をして後悔したことの5つ目は、
業務内容や条件を把握していなかった
ということ。
今思えばちょっと考えられないことなんですけど、とにかく転職することに必死で、詳細を把握しないまま転職を決めてしまったんです。
どういうことか、もう少し具体的にお話ししましょう。
仕事内容
転職前のデザイン事務所では、子供向けの雑誌や映画の広告など、娯楽性の高いデザインが主で、筆者自身もそれを得意としていたんですよね。
ところが転職先の主な仕事は、事務機器のカタログや金融機関の業界紙のデザイン等、とても堅いものばかりだったんです。
求められるテイストや打ち合わせのノリが全然違い、さらに筆者はうつ状態ということで、転職後に本当に苦労しました。
社内の立場
また転職後に、どんな立場で仕事に就くのかもきちんと明確に理解できていませんでした。
特に30代となれば、それなりの責任や経験を求められることがほとんどですよね。
筆者の場合も、転職先ではリーダー的な役割を求められていました。
ですが筆者自身は、いちデザイナーつもりで転職先を探していたんですよね。
お互いの希望のズレは、自分も会社もお互い後悔するということを痛感しました。
うつ中の転職で後悔しない方法
ここまで、うつなのに転職して後悔した失敗談をご紹介してきましたが、何かヒントは見つかったでしょうか?
筆者の経験から言えることは、うつ状態であるならば、なるべく転職はしない方がいいと思います。
転職に限らず、あまり大きな決断はさらに重荷を背負うことになるからです。
とはいえ、どうしても転職せざるを得ないという場合もあるかもしれません。
そんな時は、次の筆者の2つの体験がお役に立つかもしれません。
何気ないひと言
転職やうつの体験を含め、筆者の人生を振り返ると、
誰かの何気ないひと言
から、転職をはじめとしていろいろなことが好転し始めていることが多いです。
うつになって2年くらい休養した後に、もう一度仕事をする機会を作ってくれたのは、友人が何気なく声をかけてくれたことがきっかけでした。
うつが終わってからはヨガを教える活動をいろいろな場所でしてきましたが、多くが「ここでやってみたら?」と声をかけてもらったことがきっかけでした。
人生の転機って、けっこうその辺に転がってるものなんですよね。
それに気づくか気づかないかだけだったりします。
味方は必ずいる
うつなのに転職なんて…と思ったとしても、自暴自棄にならなくても大丈夫です。
必ず味方はいる
ものです。
うつが明けた後の転職活動中に、ハローワークに通っていた時のこと。
筆者より少し若い女性キャリアカウンセラーさんに、相談に乗ってもらっていたことがあるんです。
その方はちょっと変わった方で、転職活動のお手伝いというよりは、
転職活動なんかしても、ケンさんのしたい仕事なんて見つからないですよ
と、しきりに言っていたんです。
初めは意味が分かりませんでした。
転職先を一緒に探してくれるどころか「転職なんかやめちまえ」と言われるわけですから。
ですが最終的にその方の言葉が、
おれは本当に転職したいのか?
本当にやりたいことが他にあるんじゃないのか?
ということに、気づかせてくれたんですよね。
その結果少しして、転職活動に意味を感じられなくなり、本当にやりたいことをやろうと思い立ち、現在ヨガを教えているというわけです。
あの時のカウンセラーさんには、今でも本当に感謝をしています。
こうしたことがなかったら、筆者は今でも「なんか違うな…」と思いながら転職を繰り返し、後悔し続けていたかもしれません。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。