瞑想とは何か、簡単に説明してほしい
瞑想が何なのかよく分からない…
そんな疑問にお答えします。
筆者が瞑想を始めたのは20代半ばごろ。
その後2011年から、本格的にヨガの練習を開始し、講師としてこれまでに約20,000人の方に指導もしてきました。
よく瞑想って結局何ですか?とよく聞かれるのですが、筆者にも正直なところよく分かりません。
ですが長年瞑想を続けてきた中で、こういうことかな?というものは何となく感じます。
そうした経験から今回は、瞑想とは簡単に言うと〇〇です。瞑想歴25年のヨガ講師が詳しく解説と題して、お伝えできたらと思います。
おすすめ 瞑想を習慣にするために必要なノウハウとコツ、すべてお伝えします【瞑想の教科書】
瞑想とは簡単に言うと〇〇です。瞑想歴25年のヨガ講師が丁寧に解説
瞑想とは何ですか?という問いにできるだけ簡単に答えるとしたら筆者は、
何かに意識をむけ続けること
と答えます。
そしてもう少し踏み込むとしたら、
それをする行為のことではなく、その状態のこと
とも付け加えます。
さらに言及するとしたら、
その結果、自分を含めた何か大きなものがあるということに気づくこと
とも言えるかなと思います。
えっ、ぜんぜん簡単じゃないじゃん…と思われるかもしれませんが、すみません、筆者の力量ではこれが現時点ではやっとです。
瞑想状態とは、どんな状態?
では、瞑想状態とは一体どんな状態なのか?
これもできるだけ簡単に説明してみましょう。
瞑想というと、動かずに座って目を閉じるという行為を思い浮かべませんか?
だけどそれは、瞑想状態に入るには、こうすると比較的簡単に入れるよという方法のことだと筆者は考えています。
現に、座って目を閉じていなくても、日常のふとした時に瞑想状態らしきものを体験したことはないでしょうか?
例えば、
・散歩中に突然、自然との一体感を感じた
・入浴中に、わけもなく至福感に満たされた
・絵を描いていたら、気がついたら数時間経っていた
など。
これらを瞑想状態と呼ぶか否かは解釈が分かれるかもしれませんが、大きな意味では同じと言ってもいいと思います。
瞑想とは何かについては、古今東西さまざまな視点から定義が試みられています。
ハタヨーガ
ハタヨーガの経典ヨーガ・スートラには、
と書かれています。
うーん、何言ってるかよく分からないですよね。
なのでもっと簡単な言葉に置き換えてみると、
と、言えるかなと思います。
絶え間ない流れというのはおそらく、作為的な意図がなく、自然にそれが続いているという意味に筆者は解釈しています。
なので瞑想とは、効果を期待してするものではないとも言えるかと思います。
何の意図もなく、完全にニュートラルな状態になって初めて、瞑想と呼べるのではないかと。
ちなみに、瞑想とは無になることだとよく言われますが、筆者は無になる必要はないと考えています。
詳しくはこちら↓
ハタヨーガの経典ヨーガ・スートラとは、こんな本です↓
マインドフルネス
瞑想に近い概念に、マインドフルネスというものがあります。
マサチューセッツ大学マインドフルネスセンター創設所長ジョン・カバット・ジン氏は、
をマインドフルネスであると定義しています。
先に紹介した、ヨーガ・スートラの瞑想の定義とてもよく似ていますが、こちらの説明の方が比較的簡単ですっと理解しやすいように感じます。
マインドフルネスとは何かは、こちらに詳しく書きました↓
瞑想状態に入るには
瞑想状態とは何かが分かったところで、ではその瞑想状態に入るにはどうすればいいかが気になるところですよね。
それが瞑想法と呼ばれる、いわゆる瞑想と聞いて真っ先にイメージする、目を閉じて座るというものに当たると思います。
ただし先ほども言ったように、瞑想状態に入るには絶対に座って目を閉じる必要があるのかと言うと、そんなことはありません。
それ以外にもさまざまな瞑想法があります。
簡単なものからそうでないものまで、順番にご紹介いたします。
座って行う瞑想法
瞑想と聞いてまず頭に浮かぶのが、上の写真のようなイメージではないでしょうか?
静かな環境で動かず座り続けることは、比較的簡単な瞑想方法のひとつだと思います。
簡単だからこそ、これだけ普及しているようにも考えられます。
えっ、数分間も動かずに座り続けるのは全然簡単じゃないです…という方もいるかもしれません。
その場合は、座り方が適切ではない可能性があります。
瞑想時の座り方については、こちらに詳しく書きました↓
横になって行う瞑想法
座るよりもっと簡単な、横になった姿勢で行う瞑想法もあります。
ヨガでは、ヨーガ・ニードラとも呼ばれています。
ただし姿勢は確かに簡単なのですが、それゆえに眠たくなってしまうことも多いです。
なのでとても簡単なように見えて、実はもっとも集中力が必要とされる、とても難しい瞑想法でもあると言えます。
詳しくはこちらをどうぞ↓
歩く瞑想
歩きながら行う瞑想法もあります。
歩行禅や行功(ぎょうこう)、経行(きんひん)などとも呼ばれています。
やり方は簡単で、歩きながら、
足の重さ
地面の感触
足の角度や降ろす位置
などを丁寧に観察する瞑想法です。
ただしこれも一見簡単なように思えますが、いざやってみると意識があちこちに行ってしまったり、ついつい考えごとをしがちになります。
ですが、通勤中や散歩中に実践できるので、忙しくて座って瞑想する時間がないという方にはとても有効な方法だと思います。
歩く瞑想の詳しいやり方は、こちらに書きました↓
食べる瞑想
食事中にできる瞑想法もあります。
あなたは普段、どんなふうに食事をしているでしょうか?
YouTubeや雑誌を観ながら、ただ単に口を動かしているだけだったり、5分くらいで流し込むように食べて味をまったく覚えていない…なんてことはないでしょうか?
筆者はかつてはそんな感じでした。
この食べる瞑想は、食材の色や形、重さや柔らかさ、口に入れた時の味や舌触りなど、食べるという行為のひとつひとつに意識を向ける瞑想のやり方です。
毎日の食事の際に簡単に実践できるので、気軽に実践できる方法だと思います。
やり方は、こちらに詳しく書きました↓
アクティブ・メディテーション
アクティブメディテーションとは、OSHO(バグワン・シュリ・ラジニーシ)が提唱し実践していた瞑想法です。
ダイナミック瞑想と呼ばれる激しく身体を揺らして行う瞑想や、言葉にならない音声を発する方法など、アクティブな手段によって瞑想体験を得ようという考え方です。
一般的な瞑想は静かで動かないというイメージがあると思いますが、その固定概念がひっくり返されるとても興味深い瞑想法だと感じています。
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瞑想は、簡単だけど難しい…
ここまで、瞑想とは瞑想状態のことであり、それに至る方法についてもご紹介してきました。
ですがそれでも、瞑想は簡単なようで難しい…という声もあると思います。
筆者にもその気持ちはすごくよく分かります。
ではどうしたらよいかと言うと、
ということに尽きるかと思います。
これは、瞑想に限らずあらゆる物ごとに共通して言えるのではないでしょうか?
何回かやって、簡単に結果だけ得られるということはありません。
仮にあったとしても、そうして得たものは、あっという間に自分の手からすり抜けていって、結局身についていなかったということがほとんどだと思います。
なので瞑想を始める際は、最初からトリッキーな瞑想法を行うよりは、まずは座って行う基本的な瞑想法を、毎日たんたんと練習をするのがよいと思います。
そうして基本の型を繰り返した後、応用や発展へと進むのがもっとも着実な方法だと考えられます。
まずは瞑想を始めてみたいという方は、こちらを参考にしてみてくださ↓
少し慣れてきたな、という方はこちらをどうぞ↓
瞑想とは簡単に言うと〇〇です。瞑想歴25年のヨガ講師が丁寧に解説 まとめ
以上、瞑想とは簡単に言うと〇〇です。瞑想歴25年のヨガ講師が丁寧に解説というテーマで解説しました。
動画でも瞑想とは何かを話したので、こちらもぜひご覧ください↓
瞑想をするとどんないいことがあるのか、こちらに詳しく書きました↓
瞑想の種類や詳しいやり方は、こちらをどうぞ↓
筆者が瞑想についてこれまで学んできたことを、体系にして分かりやすくまとめてみました↓
最後までお読みいただき、ありがとうございました。