白砂糖が体に悪いって、本当?
なぜ白砂糖が体によくないのか、理由が知りたい
そんな疑問にお答えしましょう。
筆者はヨガ講師をしているのですが、体調がよくないという生徒さんに話を聞くと、おそらく白砂糖のせいではないかな、というケースがとても多く感じます。
筆者自身はここ数年、白砂糖はほとんど口にしていませんが、以前は気にせず食べていました。
なので、白砂糖を摂るのと摂らないのとの違いは身をもって感じています。
そこで今回は、白砂糖が体に悪い理由。なぜよくないのかをヨガ講師が詳しく解説と題して、筆者の経験をご紹介したいと思います。
白砂糖が体に悪い理由。なぜよくないのかをヨガ講師が詳しく解説
白砂糖が体に悪い理由は、その真偽も含め様々な議論があるようですが、筆者は絶対に食べない方がいいくらいに考えています。
そもそも砂糖とは、
主成分はスクロース(ショ糖)と呼ばれ、ブドウ糖と果糖で構成
Wikipedia 砂糖
されている物質のことで、このうちの果糖の方が、体によくないと考えられているようです。
また、上白糖やグラニュー糖といった、いわゆる色の白い砂糖のことを、総称して白砂糖と呼んでいるみたいです。
それらを踏まえて、白砂糖が体に悪い5つの理由を詳しく解説したいと思います。
①疲れやすい
白砂糖が体に悪い理由の1つ目は、疲れやすくなるからです。
その原因は血糖値が急激に上がったり下がったりするため。
他にも眠気や頭痛、身体の冷え、自律神経の乱れなど、さまざまな症状が、血糖値の急変動により引き起こされます。
まず、白砂糖を大量に摂ると血糖値が急上昇します。
すると脳は、膵臓にインスリンを出すように命令し、血糖値を下げようとするんです。
急激に上がったものを下げるわけですから、その反動も急激なものになりますよね。
こうした血糖値のジェットコースターのような極端なアップダウンがさまざまな臓器に負担をかけるため、体によくないと言われているんです。
②腸内環境が悪くなる
白砂糖が体に悪いと考えられる理由の2つ目は、腸内環境が悪くなるから。
悪玉菌の好物が砂糖だから
精製白砂糖と人工甘味料(アスパルテーム)が引き起こす精神疾患と腸内環境の悪化|宮澤医院
腸内の悪玉菌が優位になることで、腸内の異常発酵が繰り返され「カビ・酵母菌」が増える
のだそうです。
その代表格がカンジタ菌といわれ、あまりに増え過ぎてしまうと、さまざまな炎症や関節炎、便秘や下痢、精神疾患など、さまざまな症状を誘発すると言われています。
一度腸内環境が乱れてしまうと、ますます砂糖を欲し続けてしまうのも、体によくないと言われる理由です。
③脂肪が増える
白砂糖が体に悪い理由の3つ目は、脂肪が増えるから。
砂糖の成分である果糖は、体内で消費されなかった分は脂肪として蓄積されてしまうんです。
太るくらいなら別にいいじゃんと思われるかもしれませんが、脂肪がつくのはお腹やあご周りだけではありません。
果糖は肝臓で処理されるので、脂肪肝になりやすいんですよね。
また、
血液中の中性脂肪が高い状態が長く続くと血圧上昇やインスリンへの反応低下を招く
砂糖の誘惑、その甘くない現実|ナショナル・ジオグラフィックk
放置すると糖尿病を発症し、心臓発作のリスクも
あり、いわゆるメタボリック・シンドロームの発端ともなります。
体が重くなるとますます運動不足になるでしょうから、どんどん悪循環が生まれてしまうことも、体に悪いといえるでしょう。
④依存性がある
白砂糖が体に悪いといえる理由4つ目は、依存性があるから。
砂糖水をラットに投与した実験では、
周期的な過剰摂取によって摂取は増大
Wikipedia 砂糖依存症
餌の停止によって歯ぎしりや震え
砂糖水投与をやめると、砂糖水の出るレバーを何度も押すようになった
等、薬物中毒者と同様の依存症状が現れたといいます。
さらに問題だと思われるのは、こうした研究に企業や業界団体が莫大な予算を投じ、消費者の依存を意図的に作り出そうとしていることです。
あるアメリカの炭酸飲料メーカーは、甘味料のレベルを60段階以上に分け、数千人を対象にテストし、どのくらい甘くすればいいかを割り出しているといます。
砂糖の量を増やせば増やすほど売上が上がる(つまり依存者が増えて沢山売れる)のですが、ある地点を超えると人気が下がるので、そのギリギリを常に探しているらしいのです。
子供たちを甘いものに晒すのが早ければ早いほど、後にそれをより切望するようになるとも言われています。
さらに母体が砂糖を摂取すると、母乳を通して赤ちゃんが生まれながらに肥満になっているという例もあるようです。
巨大な資本によって張り巡らされた砂糖の罠の中に、私たちは生きています。
⑤精製されている
白砂糖が体に悪い理由の5つ目は、精製されているからです。
砂糖は主に、サトウキビやてん菜を原料に作られています。
サトウキビの場合、まずは粗糖(原料糖)というものを作り、下図のような工程で精製が行われます↓
砂糖の作り方|農林水産省 資料:砂糖を科学する会「砂糖の知識」
精製と聞くと「食べやすくなるし、不純物もなくなっていいんじゃない?」と思われるかもしれません。
ですがそれは、本来サトウキビに含まれているはずのミネラル等も、取り除かれてしまっているということでもあります。
特に上白糖やグラニュー糖に代表される白砂糖は、甘味成分が99%くらいになるまで精製されるため、他の栄養素はまったく残っていないと言ってもいいでしょう。
そんな不自然な食べ物が体内に入ると、どうなると思いますか?
体は「あれ?本来含まれているはずの栄養素が足りないぞ…」となり、不足している分を自身の骨や筋肉などから奪わざるを得なくなります。
たとえば砂糖とフルーツは、成分的にはどちらもブドウ糖と果糖でできています。
ですが、果物は体に悪いとはあまり言われませんよね。
それは果物には食物繊維があるからです。
食物繊維のおかげで、よく噛んで食べたり、糖の吸収が緩やかになったり、満腹信号を脳に送られ過食を防いでくれたり、腸内環境を整えてくれたり…
などなど、果糖の体に悪い要素が抑えられているんです。
逆にいうと、食物繊維が取り除かれてしまった白砂糖というのは、防衛装置を全部取り外してしまった状態でもあるわけです。
白砂糖は漂白している?
また「白砂糖が白いのは漂白をしているからだ。だから体にないよくない」というようなことを聞いたことはないですか?
その噂について、砂糖メーカーや業界団体は「精製の結果、色が白くなっているだけで、漂白ではない」等の否定をしています。
ですが筆者は、それにはかなり疑問を持っています。
そもそも精製の工程だけで、あれだけ真っ白になるものでしょうか?
あるいは、あれほど白くなるほど精製をしていたら、それはもはや漂白と言った方がいいように思うんですよね。
成分が体に悪いだけでなく、企業や業界に対して感じる不信感も、筆者が白砂糖を摂りたくない理由の一つでもあります。
白砂糖は、本当に体に悪いのか?
ここまで、白砂糖は体に悪いから食べない方がいいという理由を、いろいろな角度からご紹介してきました。
とはいえ「砂糖は体に悪くない」という情報もあって、何が本当かよく分からない…という方もいらっしゃるかもしれません。
その場合は、どういった組織や団体や人物が、どういった情報を発信しているのかを注意深く見るとよいと思います。
すると「白砂糖は体に悪くない」という発信は、主に砂糖を製造している企業や業界団体が言っていることに気づくはずです。
メーカー自ら「白砂糖は体に悪い」なんて言ったら自社の商品が売れなくなってしまいますから、そんなこと言うわけないですよね。
砂糖だけじゃない
こうした世の中の仕組みは、なにも砂糖に限った話しではありません。
企業や業界団体は、政治家やマスコミにお金を渡して、自分達に有利な法案や世論を作ってもらいます。
だからテレビや新聞を見て、タレントや政治家が「◯◯は安全です」と言ってるのを真に受けるのは、企業の広告キャンペーンにまんまと引っ掛かっているのと同じわけです。
ちなみに筆者は、テレビは見てはいけないとすら思っているのですが、その理由はこちらに詳しく書きました↓
白砂糖の代わりになるもの
白砂糖は体に悪いことはよく分かったけど「甘いものは食べたい…」という方もいらっしゃることでしょう。
筆者もそうなので、気持ちはすごく分かります。
そういった場合には、できるだけ精製・加工されていない砂糖や甘味料を選ぶといいと思います。
筆者がふだんどういったものを使っているか、おすすめを以下にご紹介します。
黒糖
沖縄県波照間島産のさとうきびから作られた黒糖です。飲み物や料理に入れるのはもちろん、そのまま食べても、シャリシャリした食感と濃厚な甘さがとても美味しいです↓
粉末タイプがいいという方はこちら↓
てんさい糖(ビート糖)
ビートを原料にしたてんさい糖は穏やかでやさしい甘さが特徴。特にこちらの商品は原料も製造工場も、どちらも北海道なので安心感があります↓
はちみつ
値段の安いはちみつは水飴や添加物などが入っている場合が多いです。また加熱により毒素が発生するともいわれるので、選ぶのであれば、こちらのような非加熱の100%純粋はちみつがおすすめです↓
糖蜜(モラセスシロップ)
糖蜜(モラセスシロップ)とは、砂糖精製時に発生する、糖分以外の残りの液体のこと。つまり取り除かれた成分や栄養素が含まれていることになります。濃厚なコクがあり、料理やお菓子やパンに深い味わいが出ます↓
などなど。
他にも、メープルシュガー、パームシュガー、甘酒などもおすすめです。
注意点
白砂糖の代用として用いる甘味料には、いくつか注意点があります。
一つは、はちみつや黒糖には、ボツリヌス菌が含まれている場合があるので、1歳未満の乳児には与えないということ。
また、三温糖やブラウンシュガーなど、茶色い砂糖の中には、上白糖やグラニュー糖に後から着色しただけのものもあるので、注意が必要です。
ココナッツシュガーやパームシュガーといった、東南アジア産の砂糖の中にも、原料の半分が白砂糖という場合もあるので、成分表示の確認が必須でしょう。
アガベシロップというサボテンを原料にした甘味料をご存知ですか?
一時期は、体にやさしいと人気がありました。
ですが成分の90%が果糖であることや、高温処理や過度な加工がされているものがほとんどなことから、今ではかえって体によくないと言われることが多いようです。
「白砂糖じゃないから安全だろう」「茶色いから体にいいだろう」と安易に判断せず、原料や製造工程を注意深く確認する必要がありそうです。
外食時
外食時は、どんな砂糖が使われているかはなかなか分かりませんよね。
なので不安だなという場合は、「白砂糖は抜いてください」と筆者はお願いすることが多いです。
ファストフードやファミレスなどでは難しいかもしれませんが、食材や調理にこだわっているお店であれば、そうしたリクエストには応えてもらえると思います。
ちなみにファストフードなどでは、体によくない油が使われている場合がほとんどなので、注意が必要です。
詳しくはこちらをどうぞ↓
白砂糖が体に悪いって本当?なぜ食べない方がいいかヨガ講師が詳しく解説 まとめ
以上、白砂糖が体に悪いって本当?なぜ食べない方がいいかヨガ講師が詳しく解説というテーマで解説をしました。
果糖ぶどう糖液糖という名前を聞いたことがありますか?
白砂糖と同様、もしくはそれ以上に体に悪いと言われています。詳しくはこちらをどうぞ↓
人工甘味料も相当体に悪いと考えられます。
その理由はこちら↓
白砂糖と同じくらいかそれ以上に、化学調味料も体に悪いと言えます。
詳しくはこちらをどうぞ↓
食品添加物が体に悪いと言われている理由は、こちらに詳しく書きました↓
パンやうどん、ラーメンなどの小麦製品にも十分お気をつけください。
詳しくはこちら↓
食後に眠気に襲われたり、体が重いという方は、ぜひこちらをどうぞ↓
調理器具を適当に選んでしまっていませんか?
筆者が鉄のフライパンを使う理由や、テフロンやアルミの有害性などについて、こちらに詳しく書きました↓
砂糖の危険性、特に果糖が肥満を生むということについては、こちらの動画がものすごく分かりやすので、興味があればぜひ見てみてください↓
最後までお読みいただき、ありがとうございました。