ブッダのことば:スッタニパータという本について知りたい
スッタニパータには、ブッダのどんな言葉が書かれてるの?
そんな疑問にお答えします。
筆者のケンは、ヨガ講師をしていまして、
古代インド哲学、とりわけ、ブッダ(仏陀)の考え方に、
とても共感と興味を抱いております。
とても本質的かつ、パンクだなあと感じるからです。
そこで今回は、
ブッダのことば:スッタニパータは世の中に疲れた人に超おすすめ
と題して、スッタニパータという文献に残されたブッダの言葉を、
くわしくご紹介したいと思います。
ブッダのことば:スッタニパータは世の中に疲れた人に超おすすめ
スッタニパータとは、
ブッダが語ったとされる言葉が記録された文献の中で、
最古と言われているものです。
原典は、昔のインドの言葉でかかれているので、
ぼくがおすすめしたい翻訳本は、こちらです↓
訳著者の中村元さんは、
インド哲学研究において世界的権威とも言われる方です。
この本も、スッタニパータの翻訳書として、
おそらく世界的に見ても、その緻密さや正確性において、
これ以上のものはないように思われます。
このブッダのことば:スッタニパータの中から、
ぼくが心惹かれたものを、いくつかピックアップして、ご紹介して行きます。
犀の角のようにただ独り歩め
ブッダのことば:スッタニパータは、5つの章で構成されています。
各章は、さらにいくつかの編があり、
そのうちの一つが、この「犀の角」です。
犀というのは、動物のサイのこと。
今の世の中、独りでいることは恥ずかしい
といった風潮がないでしょうか?
仲間はずれにならないように、
無理して、周りと合わせてはいないでしょうか?
ブッダは、
あらゆる悩みや不安というのは、たいていが人間関係からくるのだから、
そんなものは手放してしまえ。
犀の角のように、力強く、独りで生きていけばよい。
と言っています。
ブッダの言葉「犀の角」に関しては、
もっと詳しく書いていますので、よかったら参考にしてみてください↓
自分を苦しめず、また他人を害しないことばのみを語れ
ブッダのことば:スッタニパータの中で、
世の中に疲れた人におすすめしたい言葉の2つ目は、
自分を苦しめず、また他人を害しないことばのみを語れ
というものです。
自分で自分を苦しめてしまっていないでしょうか?
例えば、
「私ってダメだなあ…」
「また失敗しちゃった…」
というような言葉を、無意識に使っていませんか?
すると、ダメな私や、いつも失敗する私が、
ますます強化されていってしまいます。
なぜなら、人間の脳にとって、
自分の言ったことと違うことをするのは、とても難しいことだからです。
試しに、「前」と言いながら、後に歩いてみてください。
あるいは、「わはははは!」と大笑いしながら、
怒った表情をしてみてください。
どうですか?難しくないですか?
なので、
自分を苦しめる言葉を言わない
自分を肯定する言葉を使う
というのは、とても大切なことなのです。
相手に対して使う言葉も、同様です。
宇宙や自然、といった大きな単位で見れば、
自分も相手も、同じ存在だと言えるからです。
今の世の中、
あまりに自分や相手を傷つける言葉で、溢れていないでしょうか?
そうした言葉に耳を傾けず、
人々に喜び迎えられる言葉、おだやかで最上の言葉だけを語りなさい
とブッダは言っています。
生まれを問うことなかれ。行いを問え
ブッダのことば:スッタニパータの中には、
生まれを問うことなかれ。行いを問え
という言葉もあります。
その人の人格や能力ではなく、
〇〇家に生まれた
〇〇大学を卒業した
といったことが、評価の対象になることが、
あまりにも多くないでしょうか?
火は実にあらゆる薪から生じる。
賤しい家に生まれた人でも、聖者として同心堅固であり、恥を知って慎むならば、高貴の人となる。
とも、スッタニパータの中には書かれています。
人の外側を装飾するものではなく、その人自身を見る
ということが、今の世の中でも大切だと、
ブッダの言葉は気づかせてくれます。
『自分は勝れている』と思ってはならない。『自分は劣っている』とも思ってはならない
ブッダのことば:スッタニパータの中で、
世の中に疲れた人におすすめしたい言葉の4つ目は、
『自分は勝れている』と思ってはならない。『自分は劣っている』とも思ってはならない
というものです。
今の世の中、
勝ち組・負け組とか、マウントを取るとか
自分と相手を比較する価値観が、あまりにも多くないでしょうか?
相手と比べて、安心したり落ち込んだり、
今のポジションにしがみつこうとして、本当はしたくないことをやり続けたり、
そんな社会に、疲れてしまっていないでしょうか?
外に静穏を求めてはならない。
内的に平安となった人には取り上げられるものは存在しない。
とも、ブッダは語っています。
他人との比較の中に、自分の存在意義を見出していたら、
疲れてしまって当然です。
本当は自分は何を望んでいるのか?
何によろこびを感じるのか?
といった、自分自身のことにのみ、
専念すればいいよ、とブッダは教えてくれます。
もしも、今の社会の価値観に麻痺してしまって、
自分が本当は何をしたいのかが分からないのであれば、
こちらが参考になるかと思います↓
ブッダのことば:スッタニパータは世の中に疲れた人に超おすすめ まとめ
以上、ブッダのことば:スッタニパータは世の中に疲れた人に超おすすめというテーマで解説をしました。
読むたびに、おかしいのは世の中の方なんだなと安心できる、本当におすすめの本です。
社会で生きていくのに疲れちゃった人は、ぜひ読んでみてください↓
ブッダってどんな人?という方は、こちらをどうぞ↓
ブッダのことばを知る以前、筆者は頑張りすぎて、燃え尽きてしまったことがありました。
そんな時はどうしたらいいか、こちらに詳しく書きました↓
最後までお読みいただき、ありがとうございました。