釈迦と仏陀、釈尊の違いが分からない…
お釈迦様って、結局なんて呼べばいいの?
そんな疑問にお答えします。
釈迦と仏陀(ブッダ)と釈尊の違い|本名はゴータマ・シッダールタ
釈迦と仏陀と釈尊の違いですが、
結論から言うと、以下のような違いがあるようです。
本名は、ゴータマ・シッダールタ
釈迦は、シャーキャ国(シャーキャ族)の人、という意味
仏陀(ブッダ)は、目覚めた人、の意味
釈尊は、釈迦牟尼世尊という敬称を略した呼び方
つまり、例えて言うと、
私の本名は、キラーケン。(←本名じゃないけど)
2024年に悟ったので、以降、仏陀と呼ばれるようになった。
また、名古屋市で生まれたので、名古屋と呼ばれることもある。
呼び捨てで呼ぶのは忍びない、という人からは、名尊とも呼ばれている。
みたいな感じでしょうか。
どういったことか、
順番に詳しく解説してみます。
ゴータマ・シッダールタ
一般的に、釈迦や仏陀と言うと、
ゴータマ・シッダールタという人のことを指します。
サンスクリット語では、ガウタマ・シッダールタ
パーリ語では、ゴータマ・シダッタ
など、言語によって、いろいろな発音があるようです。
このゴータマさんは、
紀元前463年ごろ(564年とも言われ定説はない)に、
現在のネパールのルンビニー園というところで生まれたそうです。
その際、
母親であるマーヤー夫人の右脇の下から生まれた
生まれた直後に7歩あるき、右手で天、左手で地を指して「天上天下唯我独尊」と言った
などの伝説がありますが、
これらは後々に、ゴータマさんを神格化する人々によって、
作られていった逸話のように思われます。
釈迦

ゴータマさんが釈迦と呼ばれるのは、
先にも述べた通り、彼が生まれた場所が由来です。
ゴータマさんが生まれたルンビニー園は、
シャーキャ族が作るシャーキャ国という小国の中にありました。
シャーキャと漢字で表すと釈迦となり、
そこで生まれた人、という意味で、彼のことを釈迦と呼んでいるわけです。
ちなみに、
シャーキャ国の当時の主権者はスッドーダナという人。
ゴータマさんはその長男、
つまり王子として誕生しました。
ゴータマ・シッダールタの生涯については、
ヘルマン・ヘッセが書いたこちらの本がとても分かりやすく、
読み物としても大変面白いです↓
仏陀(ブッダ)

釈迦国の王子として生まれたゴータマさんは、
世の中に疑問を抱くようになり、恵まれた境遇を捨て、29歳の時に出家。
後に、35歳の時に悟りの境地に達し、
以降、仏陀(ブッダ)と呼ばれるようになります。
この仏陀という名称は、
サンスクリット語で、目覚めた人という意味です。
つまり、真理を悟った人。
なので、釈迦と呼ばれるゴータマ・シッダールタ以外にも、
悟った人はすべて、仏陀と呼ばれることとなります。
ですが、当時も現在に至っても、
ゴータマさん以外には、悟った人はいないとされているので、
仏陀といえば、通常はゴータマ・シッダールタのことを指すことが多いと思います。
ちなみに、仏陀(ブッダ)は、仏教の開祖と言われ、
80歳で入滅(死去)したとされています。
釈迦の入滅後100年くらい経つと、
教えをそのまま守っていこうという人たちと、
時代に合わせて教えを変えていこうという人たちに、
考えが分かれていったそうです。
現在の日本の仏教は、
後者の、いわゆる大乗仏教と呼ばれるものが中国から伝わったもの。
釈迦が仏陀と呼ばれるようになった頃の教えは、
今の仏教とは、かなり違っていて、とても興味深いです。
詳しくは、
スッタニパータという、現存する最古の文献が、
とても参考になると思います↓
レビューも書きました↓

特にその中の「犀の角のようにただ独り歩め」という言葉に関しては、
こちらをどうぞ↓
釈尊
釈迦と仏陀と釈尊の違い、最後は釈尊について。
簡単に言うと、
釈迦とか仏陀とか、ゴータマとか、
呼び捨てで呼ぶのは忍びない…という人たちが、
釈迦牟尼世尊
と敬って呼び、
それが略されたのが、釈尊ということのようです。
ちなみに、
牟尼は、聖者・賢者
世尊は、世の中で最も尊い人
を意味する言葉なので、釈迦牟尼世尊は、
釈迦国で生まれた、世の中で最も尊い賢者
ということになります。
それだとやはり、長い!ということで、
釈尊と、略して呼ばれるようになったのではないでしょうか?
釈迦と仏陀(ブッダ)と釈尊の違い|本名はゴータマ・シッダールタ まとめ
以上、
釈迦と仏陀(ブッダ)と釈尊の違い|本名はゴータマ・シッダールタ
というテーマで解説をしました。
釈迦は、
ヴィパッサナー瞑想という瞑想法を行ったとされています。
歩行瞑想はその方法のひとつで、実践もしやすくおすすめです。
詳しいやり方は、こちらに書きました↓
また、
釈迦、すなわち仏陀(ブッダ)、ゴータマ・シッダールタは、
家族や友人など、あらゆる人間関係を置いて修行しなさい、と言っています。
そうした教えについて、動画でお話ししましたので、
こちらも参考になれば↓
最後までお読みいただき、ありがとうございました。