たんぱく加水分解物の危険性。添加物じゃないから安心とは言えないワケ

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この記事を書いた人

瞑想・ヨガ講師|会社員時代にうつ経験(30歳〜約10年間)|その後ヨガ・呼吸・瞑想指導歴10年15,000人以上(E-RYT500 YACEP)|YogaJaya Baseworks講師|身体とメンタルの調整法・執着の手放し方・食生活・人間関係など、人生で本当に必要なことを発信|スーツケース1つで生活してます|修行中

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あなたがいつも食べている食品、本当に安心だと言えるでしょうか?

無添加と書かれた商品を見て、体にやさしそうだからと選んでいませんか?

しかし、その裏には思わぬ落とし穴があります。

その代表的なものが、たんぱく加水分解物です。

保存料や着色料といった言葉には敏感でも、「たんぱく加水分解物」と書かれていると、なんだか体によさそうと感じてしまいませんか?

実はこのたんぱく加水分解物、食品添加物には分類されていないため、”無添加”と表示された商品にも堂々と使われていることがあります。

ですが、その製造方法や副作用を知ると、本当に口にしてよいのだろうか?と、疑問が湧いてきます。

そこで今回は、たんぱく加水分解物の危険性。添加物じゃないから安心とは言えないワケと題して、その正体と危険性について詳しく解説したいと思います。

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たんぱく加水分解物の危険性。添加物じゃないから安心とは言えないワケ

たんぱく加水分解物とは、

コクやうまみをもたらす目的で加工食品に使われているアミノ酸混合物

Wikipedia|タンパク加水分解物

で、化学調味料や酵母エキスとともに、1970年代後半以降、加工食品において広く使用されています。

たんぱく加水分解物という名前から自然由来の成分に思うかもしれませんが、実際には大豆などのタンパク質を塩酸で分解したものです。

原料と処理方法が違うだけで、実は化学調味料と同じような性質を持っているんです。

さらに厄介なのは、この「たんぱく加水分解物」が食品添加物には分類されていないこと。

つまり、商品に大量に含まれていても「無添加」「添加物不使用」のように表示できてしまうため、消費者に「添加物じゃないから安心」といった誤解も生じさせてしまうんですよね。

どうやって作られているの?

たんぱく加水分解物にはいくつかの作り方がありますが、最も多いのは塩酸を使った「酸分解法」です。

  1. 大豆や小麦のたんぱくを塩酸に浸す
  2. 90〜120℃で数時間加熱して分解する
  3. 強い酸でドロドロになったものをアルカリで中和する

こうしてできた液体を調味料として使っているのです。

この方法はとても効率的で安く大量に作れるため、インスタント食品、スナック菓子、カップ麺、レトルト食品など、身近な加工食品に広く使われています。

また原料は上記のように、主に大豆や小麦が使われますが、

  • 廃棄される大豆や小麦の搾りかす
  • 遺伝子組み換え作物

である場合も多いと言われています。

さらには、

  • 食用にならない肉の部位(内臓や頭など)
  • 病死した動物の肉

などが用いられている場合もあるようで、中国では髪の毛が原料に使われているという噂すらあります。

要は、タンパク質さえ含まれていれば何でも原料になると言うことでしょう。

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たんぱく加水分解物の危険性

たんぱく加水分解物には、主に以下の危険性が指摘されています。

発がん性のリスク

たんぱく加水分解物の危険性の1つ目は、製造過程でクロロプロパノール類と呼ばれる有害物質ができてしまうことです。

特に知られているのが 3-MCPD(3-モノクロロプロパンジオール)という物質で、国際的に発がん性の疑いがあると報告されています。

そのためEU、アメリカ、オーストラリア、カナダ、中国などでは規制が進んでいます。

しかし日本では、直ちに有害とは言えないという理由で規制されていません。

もちろん、すべてのたんぱく加水分解物が危険というわけではありません。

塩酸を使わずに、酵素で分解する方法や熱水で抽出する方法もあるからです。

これらの方法では有害物質はほとんどできないため、本来はこちらの方が安心ですが、コストが高く大量生産には向きません。

なので、残念ながらスーパーに並ぶ多くの商品には塩酸分解法で作られたたんぱく加水分解物が使われているのが実情です。

また、捨てられるような搾りかすや遺伝子組み換え原料を使用しているからこそ、塩素のような強力な薬品を用いなければ分解できないとも言えるでしょう。

味覚の麻痺

たんぱく加水分解物の危険性の2つ目は、味覚が麻痺してしまう恐れがあること。

たんぱく加水分解物はとても強いうま味を持つため、私たちの舌にとっては刺激が強く、インパクトのある味として感じられます。

そのため、昆布や野菜などから引き出される自然なうま味に慣れる力が弱まり、「薄い」「物足りない」と感じやすくなる危険があるわけです。

たとえば、スナック菓子やインスタント食品を常習的に食べることで、家庭で丁寧にとった出汁の味や採りたての野菜の甘さなどが物足りなく感じた経験はありませんか?

これは実際に味がないのではなく、強いうま味に舌が慣れてしまった結果、本来の微妙な味わいをキャッチできなくなっているとも言えます。

さらに自然な味に満足できなくなると、濃い味付けや加工食品に偏りやすくなり、塩分や脂肪の摂りすぎにもつながります。

つまり「味覚の麻痺」は単に好みの問題ではなく、長期的には健康への悪影響を招く可能性があるのです。

たんぱく加水分解物って何に入ってるの?

では実際に、たんぱく加水分解物はどんな食品に含まれているのでしょうか?

  • カレールー
  • インスタント味噌汁や出汁(だし)
  • マヨネーズ
  • カップ麺やスナック菓子など加工食品全般

といった加工食品に、たんぱく加水分解物は用いられていることが多いです。

とくに、無添加や化学調味料不使用などと謳われた製品には要注意です。

成分表示には「たんぱく加水分解物」「HVP(Hydrolyzed Vegetable Protein)」などと書かれているので、避けたい人はチェックしてみてください。

代わりになる食品

たんぱく加水分解物の含まれていない、安心できる代替品もあります。

筆者が実際に愛用している商品を、いくつかご紹介します。

MDHガラムマサラ(インドのカレースパイス)

たんぱく加水分解物はもちろん、添加物は含まれていません。

他のメーカーのスパイスには、含まれている場合があるので、こちらのMDHのものがおすすめです。

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MDH
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かね七 天然だしの素パック

原材料は、鰹節(国内製造)、いわし煮干、昆布、椎茸、あじ煮干のみ。

たんぱく加水分解物、化学調味料、食塩、保存料不使用で、パックにも無漂白ペーパーが用いられています。

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かね七
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松田マヨネーズ

遺伝子組換えでないなたね油使用し、化学調味料はもとよりたんぱく加水分解物も使われていません。

多くのスーパーの店頭でも見かけます。

たんぱく加水分解物の危険性。添加物じゃないから安心とは言えないワケ まとめ

以上、たんぱく加水分解物の危険性。添加物じゃないから安心とは言えないワケというテーマで解説しました。

たんぱく加水分解物は「添加物ではない」と分類されているため安心だと思われがちですが、実態は化学調味料と大差ないとも言えます。

それどころかむしろ、発がん性や味覚の麻痺といったリスクをはらんでいます。

無添加の宣伝文句だけを鵜呑みにせず、食品表示をしっかり確認すること。

そして、信頼できる調味料や代替品を選ぶことが、私たちの健康を守る第一歩になると言えるでしょう。

たんぱく加水分解物は、実質的には食品添加物だと言ってもよいかもしれません。

添加物の危険性はこちらに詳しく書きました↓

たんぱく加水分解物は、化学調味料(アミノ酸)の代わりに使われている場合がほとんどです。

化学調味料のリスクに関してはこちらをどうぞ↓

たんぱく加水分解物に限らず、化学的に作られた調味料は避けた方がいいかもしれません。

人工甘味料の危険性は、こちらに詳しくまとめました↓

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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