明治の不買運動はなぜ起きたの?
株価が急落したり、過去にも不祥事があったみたいだけど…
そんな疑問にお答えしましょう。
明治不買運動が起きている。株価急落の理由と過去の不祥事
明治の不買運動がTwitter(現X)を中心に、徐々に広がっているようです。
ことの発端は2023年4月ごろに、次のような報道があったため↓
🚨💉😬『明治ホールディングスの子会社Meiji Seikaファルマは、アメリカの製薬企業が開発した新型コロナに対する次世代mRNAワクチンの日本国内での供給・販売の提携契約を締結したと発表』
— サー子 (@saaaaaaaaako17) April 11, 2023
明治HD子会社 次世代mRNAワクチンの国内供給・販売の提携契約を締結 https://t.co/f6TguZi9jw
このような投稿も↓
明治製菓ファルマ 従来の20倍に増殖する自己増殖型mRNAワクチンを厚労省に承認申請|Twitter Laughing Man
ワクチンに対する不信感が広がる中、明治のこうした姿勢にも疑問がもたれ始めました。
そして明治の製品の購入を控えたり、#明治不買運動 というハッシュタグをつけた投稿が広がっている模様です。
牛乳から医薬品成分が検出
明治、牛乳4万5千本を返金 動物用の医薬品成分検出で|産経新聞
ワクチンをきっかけに明治製品への不買運動が叫ばれるようになった中、2023年11月には新たな報道がありました。
宅配専用の「明治牛乳」から、牛の感染症予防などに使用される動物用医薬品の成分「スルファモノメトキシン」が検出されたと報じられたのです。
明治は約45,000本に対して返金を発表し、大阪府が回収を命じたとのことでした。
ヨーグルトからも
明治 ヨーグルト約11万7000個自主回収 動物用医薬品含む可能性|NHK
さらにその2日後には、明治ブルガリアヨーグルトにも医薬品成分が含まれている可能性があるとして、自主回収すると報じられました。
ワクチン報道や不買運動の余韻が冷めやらぬ中の連日の報道に、消費者はさらに不信感を募らせた格好です。
明治の株価急落
明治ホールディングスのチャート|みんかぶ
ワクチン報道や不買運動の広がりは、明治の株価にも如実に現れました。
明治がmRNAワクチン事業に参入すると大きく報じられたのは、2023年の5月ごろ。
そのころ明治ホールディングスの株価は、最大300円近く値を下げています。
明治ホールディングスの株価情報|みんかぶ
続く、牛乳とヨーグルトへの医薬品成分混入の報道は2023年11月。
直近の高値から、およそ400円以上急落しました。
過去にも不祥事が
明治は過去にも数々の不祥事があったようで、たびたび不買運動も起きているようです。
大きいものはこちら↓
1972年 魚油やヤシ油など異種脂肪を牛乳に混入。社長、副社長、常務が辞表提出
Wikipedia 明治乳業
2001年 スポーツ栄養飲料のメールマガジン会員約1万人分のアドレスを一部会員に誤送信
2008年 B型肝炎ワクチン製造工場がガイドライン基準を満たさず改善命令。自主回収
2009年「明治おいしい低脂肪牛乳」「明治おいしい無脂肪牛乳」で成分規格の上限を超える製品があり販売休止
調べると、その他たくさん出てきます↓
2002年6月= 無認可の香料を、製品に使用 「無認可の香料使用」で製品回収協和香料からの無認可の香料を、明治乳業は 5品目の製品に使用していた。無認可が発覚し、市場に出ていた5種類の製品 を回収。
— はたらく細胞 (@GIRAGIRA88) November 13, 2023
食品大手の明治は、乳児向け粉ミルク「明治ステップ」から放射性セシウムを検出。約40万缶無償交換
明治粉ミルクからセシウム検出 40万缶無償交換へ
これら商品に対する問題以外にも、労働環境や労使紛争を理由にした不買運動も起きているようでした。
牛乳をめぐる出来事
明治の主力製品である牛乳をめぐっては、さらにこのような報道もあります↓
農水省は低能力牛を淘汰する場合、1頭当たり15万円を交付
生乳需給改善へ低能力牛「淘汰」に1頭15万円交付へ|農業協同組合新聞
淘汰という言葉を使っていますが、要するに殺処分のことです。
農水省は、2023年9月までに2万5000頭、10月以降は1万5000頭の計4万頭の淘汰を目標としているとのこと。
牛乳や乳牛に関する政策は、業界団体も大きな影響力を持っていると考えられますが、一般社団法人日本乳業協会の会長は長年、明治の社長が務めています。
明治不買運動の今後
このように、明治の不買運動が最近また起きている理由や裏側について詳しく考察してみました。
今後、不買運動の広がりはどのような展開になるのでしょうか?
不買運動がどうこう以前に「企業姿勢に疑問を感じたら買わない」という行動が、当たり前に行われていくように筆者は感じています。
実際にみなさんも「少し値段は高くても、本当によいものを」という価値観で、買い物をすることが多くなっていませんか?
世の中の仕組みが変わる
さらに言うと、今のこの行き過ぎた、生きづらい世の中の仕組み自体が変わってきていると思います。
明治がワクチン事業に参入したり、品質管理トラブルが続出するのも、そうした社会の中で生き残っていくために、やむを得ず起きているようにも感じます。
一企業がどうこうというより、もう今のこの世の中のシステム自体が、もう限界まできていると思うんですよね。
明治に限らず、政界や産業界、芸能界やスポーツの世界で、ここ数年でちょっとあり得ないくらいのおかしな出来事が起きているのも、そうした破綻の現れだと感じます。
数年後「何であんな、何が入ってるかよく分からない商品を買っていたんだろう…」と、不思議に感じる時代が必ず来ることでしょう。
お金のことは一旦置いといて「本当にいいなと思ったものを買う」ということを始めておくと、大きな時代の転換期をスムーズに乗り越えられるのじゃないかと思っています。
何を買えばいいのか?
とはいえ「明治の乳製品は毎日食べているから、不買運動はちょっと…」という場合もあることでしょう。
そこで代わりとなり得るものとして、筆者おすすめの商品をいくつかご紹介いたします。
放牧・低温殺菌牛乳
牧場を自由にストレスなく歩き、日本芝を主食にした健康な牛から搾られて低温殺菌牛乳です。市販の牛乳の安全性が気になる方には、ぜひおすすめです。
ヨーグルトの種菌
ヨーグルトは手作りしてはいかがですか?牛乳に種菌を加えて、暖かい場所に置いておけばヨーグルトは自宅で簡単に作れます。なにより美味しいです。
砂糖不使用チョコレート
材料は有機カカオマス、有機カカオバター、カカオニブのみというオーガニックチョコレート。このチョコレートを知ってしまうと、混ざり物の入っているものは美味しく感じられなくなってしまいました。少量でも満足できるので、かえって経済的とも感じます。
明治不買運動が起きている。株価急落の理由と過去の不祥事 まとめ
以上、明治不買運動が起きている。株価急落の理由と過去の不祥事というテーマで解説をしました。
サントリー不買運動も起きています。
きっかけや株価への影響などを、こちらに詳しく書きました↓
日清食品の不買運動に関しては、こちら↓
不買運動が起きるのは、経済の本当の仕組みに気づく人が増えてきたからではないでしょうか?
詳しくはこちらをどうぞ↓
お金第一の価値観が終わりつつある、というお話はこちらをどうぞ↓
不買運動は、テレビや大手メディアでは全くと言っていいほど報道されません。
その理由はこちら↓
新聞も同様です↓
明治の牛乳やヨーグルトの回収騒動以前に、市場に出回る大半の食品は、安易に口にしない方がいいかもしれません。
その理由はこちらをどうぞ↓
明治に限らず、スーパーに並ぶあらゆる加工食品がどのように作られているか、その実態を綴った書籍を出版しました。
知ってしまうと今日から何も食べられなくなるかもしれませんが、興味があればぜひお読みください↓
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。