夜中に咳が出て止まらない…
夜中の咳を止める対処法が知りたい
そんなツラい悩みにお答えしましょう。
筆者は、子供の頃から喘息で、夜中に咳が止まらず眠れない…ということが頻繁にありました。
大人になった今は、ヨガの習慣や呼吸法、食生活の改善などを行い、喘息の症状はすっかりなくなりました。
そうした経験から今回は、夜中に咳が止まらない時の3つの対処法。喘息経験者が詳しく解説と題して、筆者の体験をご紹介したいと思います。
夜中に咳が止まらない時の3つの対処法。喘息経験者が詳しく解説
夜中に咳が止まらない原因は、
副交感神経が優位になり気管支が狭くなる
咳が止まらなくて夜眠れない時の対処法と予防法|横浜弘明寺呼吸器内科・内科クリニック
冷気や乾燥で気管支が刺激される
アルコールの摂り過ぎ
高血圧やアレルギーの薬の副作用
鼻炎や花粉症などで鼻が詰まっている
喘息をはじめ呼吸器の病気
など、さまざまな理由が考えられるようです。
実際に筆者が夜中に咳が止まらない時、すぐにできる対処法として実践していたのは次の3つです。
①角度をつけて寝る
②ウジャイ呼吸
③胸を開く
それぞれどう言うことか、詳しく説明していきます。
①角度をつけて寝る
夜中に咳が止まらない時に試してほしい対処法の1つ目は、
角度をつけて寝る
ことです。
仰向けで横になると咳が出るのは、肺が重力でつぶされてしまうことが原因の場合が多いからです。
起きてる時は平気だけど、仰向けになると咳が止まらないということはないですか?
そんな場合は、立ったり座ったりのまま寝るのは大変なので、その中間の姿勢を作ってあげると効果的です。
具体的には、座椅子やリクライニングシートなど、角度のつけられる椅子を使うのが便利です。
バスや新幹線などで、座席を倒すようなイメージですね。
角度が変えられる椅子がなければ、壁にクッションや座布団などを立てかけてもよいでしょう。
角度は人それぞれだと思いますので、その時の状況に合わせて、咳が出にくい姿勢を見つけてみてください。
②ウジャイ呼吸
夜中に咳が出て止まらない時の対処法、2つ目は、
ウジャイ呼吸
です。
ウジャイ呼吸とは、のどを少し締め音を出す、ヨガの呼吸法です。
寒い時に手を温めるために、ハーッと息を吹きかけませんか?
あんな感じで、吸う時も吐く時も、のどに摩擦を感じながら呼吸をします。
やり方はシンプルで、
①吸う時は鼻から、5秒くらいかけて吸う
②吐く時は口から、口を大きめに開けて吐く
を5〜10回くらい繰り返します。
のどを少し締めるように行うので、細く長い呼吸がしやすいです。
長くゆっくりとした呼吸は自律神経を整えてくれますので、咳が止まらない症状も和らいでくると思います。
夜中に咳が止まらない時以外にも、このウジャイ呼吸の練習を続けていると、気管支などの呼吸器官が鍛えられる効果もあります。
ただし、あまりやり過ぎてしまうと、かえって交感神経を刺激して興奮してしまうので、穏やかに適度に行うようにしてください。
のどの摩擦がヒリヒリ痛いような場合も、無理して行わない方がよいと思います。
ウジャイ呼吸のやり方は、こちらの記事で詳しく解説しています↓
③胸を開く
夜中に咳が止まらない時の対処法3つ目は、
胸を開く
ことです。
猫背で胸郭が縮まっていると、肺が広がらず、呼吸がしづらいからです。
胸を開くポイントは、胸自体よりも、実は腕の使い方にあります。
胸だけ頑張って開こうとしても、かえって難しいんですよね。
やり方は以下の通り。
①うでを体側に下ろす(気をつけの姿勢)
②手の平が、太もも→正面→外に向くように、腕を回転
そうすると自然に肩甲骨が動き、胸が開きませんか?
特に喘息持ちの人は、胸が縮まっていることが多いので、普段からこの腕の回転を意識すると効果的です。
この腕の回転に関しては、ヨガのダウンドッグポーズを用いて解説をしました。
動画も用いて詳しく説明してますので、参考にしてみてください↓
それでも夜中の咳が止まらない…という時は
ここまで、夜中の咳が止まらない時にすぐにできる対処法として、即効性のある方法ご紹介してきました。
とはいえ、
全部試したけど、全然咳が止まらない…
その場しのぎじゃなくて、咳が止まらない体質を変えたい
という場合もあるかと思います。
そうした長期的な視点からも、筆者が実際に試して効果があった方法を3つご紹介します。
❶食生活の見直し
夜中の咳の長期的な改善法1つ目は、
食生活を見直す
ことです。
筆者は本格的にヨガの練習を始めた10数年前から、同時に食生活も見直し、夜中に咳が止まらない症状だけでなく、花粉症や神経痛なども徐々に改善していきました。
特に、
小麦製品(パン、ラーメン、うどん、スナック菓子等)
白砂糖
食品添加物(化学調味料、人工甘味料等)
ファストフード
などを摂り続けていると、腸内環境や自律神経、代謝機能を乱したり低下させると言われています。
夜中に咳が出る出ないに関わらず、人工的な食べ物や自然ではない食品は、できるだけ避けることをおすすめします。
❷ストレスを減らす
夜中に咳が止まらない場合の、長期的な改善法の2つ目は、
ストレスを減らす
こと。
筆者は20代のころグラフィックデザイナーをしていたのですが、終電、徹夜、休日出勤当たり前の環境で、かなりのストレスを抱えていました。
そして、夜中に咳が止まらないどころか、日中でも突然呼吸の仕方がよく分からなくなるという症状に、よく襲われていました。
過労と精神的なプレッシャーなどで、自律神経がかなり乱れてしまっていたように思います。
最終的に筆者は、仕事を辞めるという選択をしましたが、できる範囲のところでストレスを減らすことは効果的だと思います。
❸歯並びや噛み合わせの改善
夜中に咳が止まらない場合の長期的アプローチの3つ目は、
歯並びや噛み合わせの改善
です。
筆者は30歳になった頃に前歯の一部分だけを差し歯にして、歯並びをキレイにしたことがあります。
ですがそれによって噛み合わせや下顎の位置がズレてしまったようで、その後かなり長い間体調不良に悩まされました。
下顎が奥に2、3mm下がってしまったことで、物理的に気道が狭くなり、特に仰向けの姿勢になると呼吸がしづらく、咳が出やすくなっていたものと思われます。
と同時に、首の神経も圧迫され、精神的な不調にも繋がっていたみたいなのです。
夜中に咳がなかなか止まらないという方は、歯並びや噛み合わせが悪くないでしょうか?
咳や呼吸のしづらさの原因は、意外なところにあったりするようです。
ちなみに筆者はその後、歯列矯正を行い噛み合わせと下顎の位置を正しい状態に戻しました。
そして今では、夜中の咳はもとより、不眠や体調不良などはすっかりよくなりました。
4年間に渡る治療の経過は、別のブログやYouTubeですべて記録に残しています。
プロフィールページにリンクを載せていますので、興味があればぜひご覧ください↓
夜中に咳が止まらない時の3つの対処法。喘息経験者が詳しく解説 まとめ
以上、夜中に咳が止まらない時の3つの対処法。喘息経験者が詳しく解説というテーマでお伝えしました。
夜中に咳が止まらないのを、薬なしで治した方法はこちらに詳しく書きました↓
夜中の咳は、寝る前の過ごし方でも改善できます。
詳しくはこちらをどうぞ↓
夜中に咳が止まらないのは、口呼吸が原因となっている場合もあります。
口呼吸を防止するテープの安全性と代替案を、こちらに詳しく書きました↓
最後までお読みいただき、ありがとうございました。